ISSEY MIYAKE KYOTOのKURAではKURA展「TYPE-VII Kouzoshi project」を開催しています。

A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、株式会社三彩と協業したプロジェクト「TYPE-VII Kouzoshi project」を発表します。

高知県土佐市にある三和製紙グループの一員である三彩は、江戸時代から土佐楮（とさこうぞ） を使用した紙づくりを継承し、次世代へとつなぐさまざまな新しい取り組みに挑戦しています。2018年からは、創始者である森澤豊明氏の「楮こそ、最高の繊維」という強い思いのもと、和紙作りの技術を応用し、「楮絲」（こうぞし）の開発に取り組んできました。

そもそも和紙の糸は、マニラ麻を主とするロール紙をスリット状に割いて撚糸したものが一般的に流通していますが、三彩がつくる和紙糸は、楮の繊維からそのまま一本の糸の形状に漉いて加工する製造技術を世界で初めて開発。楮の施設栽培から原料の加工を独自の機械によって効率化させ、糸になるまでの製造工程を自社で完結するという、画期的な一貫生産体制を敷いています。

この三彩の楮絲づくりにかける熱い思いに共感したA-POC ABLE ISSEY MIYAKEでは、約3年前にプロジェクトがスタート。「TYPE-VII Kouzoshi project」では、その世界初となる一本の楮絲から一枚の布が織り上がるまでのプロセスを紹介し、衣服という生活を通して伝統を未来につなげるための活動を行っていきます。

清流・仁淀川の水の恵みを受けて栄えた1000年の紙の町・土佐。土地に根差し、栽培される楮から、強く、軽く、それでいてしなやかな糸が生まれ、山梨の織職人の技によって一枚の布へと変化していく。その様子を収めた映像と、実際の楮や布を通じて、楮絲づくりにかける現場の熱い思いをぜひ体感してください。

会期：	1月5日（金）ー 2月27日（火）
会場：	ISSEY MIYAKE KYOTO 京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89 Tel. 075-254-7540